浜野ケイ子さんの初アルバム！

まだ日本冒険小説協会があって、内藤陳会長がご健在だった頃のある夜。
私は新宿ゴールデン街の「深夜＋１」でぐでんぐでんに酔っ払っていて、よく覚えてないのだけど、京都にライブを聞きに行く「深夜＋１ツアー」に参加する約束をしたらしい。

で、このへんが「深夜＋１」スタッフの心にくいところなんだけど、
「あいつ、起きたら忘れてるだろな」と思ってくれたんでしょう。（大当たりヨ！）
ちゃんと約束の内容をメモして、私のポケットに突っ込んでおいてくれたわけです。
おかげで、翌朝「あちゃー、こんな約束したのか」と驚きましたが、無事に京都のライブにたどりつくことができました。

それがね、浜野ケイ子さんのライブだったのです。

いや、私って運が強いね。あの夜、酔っ払いつつ「深夜＋１」に転がりこまなかったら、そして偶然、浜野さんがいあわせなかったら、カウンター部のＹ君がメモを残してくれなかったら、私はこのライブに巡り合えなかったのか！

以来、浜野さんがライブを開催すると聞くと、神戸、ときどき京都、たまには東京にも、足を伸ばして駆けつけまして、聴かせていただきました。私は音楽好きだけどシロウトだから、文章でわかったようなことを書くのは避けます。
でも、ひとことだけ書くと、浜野さんの歌を聞くと、お酒が進むのデスよ。それも、強いお酒ね。

その後、浜野さんと一緒にお酒を飲んだりする機会があって、ベトナム戦争真っ盛りの頃に、米軍の慰問スタッフとして東南アジアの米軍基地に歌いに行った話とか、波乱万丈な人生の一端に触れたりして、思わず、
「浜野さん、どうしてＣＤ出さないんですか」
って聞いたんだけど、
「だってライブが好きなのよ」
と笑って受け流しておられて。もったいないなあ……と思っていたんですが。

浜野ケイ子さんの初アルバム「時は過ぎてゆく　〜追憶の恋〜」が、このたび出ました。
これで家で酒飲みながらでも聴けるゾ！♪

時は過ぎてゆく ~追憶の恋~

惹句に「歌手デビュー45年、遅すぎたＣＤデビュー！」とあるけど、まあホント、待ち焦がれましたよ。
私は浜野さんの「カルーソ」が大好きなので、セカンドアルバムはぜひあの曲もよろしくお願いしますね！