ビブリオバトル 読まなきゃ! in KOBE 2019 (11/3)
今年も「ビブリオバトル 読まなきゃ!in KOBE」へようこそ!
今年の「読まなきゃ!」は、デジタル・ケイブで開催いたします。
お席の数に限りがございますので、お早めにお申し込みください。
今年は、ビブリオバトルの前に、SF作家の林譲治さんをお招きし、トークイベントを行います。
日時: 2019年11月3日(日) 13:30-16:00 (開場 13:00)
場所: 神戸・三宮 デジタル・ケイブ
定員: 40名 (要予約、入場無料)
※Peatixのページからご予約いただくか、デジタル・ケイブのお問合せページからメールでお申し込みください。
digitalcave20191103.peatix.com
13:00 開場
13:30 トークイベント
「取材とはキャラとの出会い」
講師:林譲治さん(SF作家)、聞き手:福田和代(ミステリー作家)
14:30 (休憩)
14:45 ビブリオバトル 読まなきゃ!
発表者 8名を予定しています。(あと3名です)
【講師プロフィール】
林 譲治(はやし じょうじ) 1962年2月、北海道生まれ。SF作家。臨床検査技師を経て、1995年『大日本帝国欧州電撃作戦』(共著)で作家デビュー。2000年以降は、『ウロボロスの波動』『ストリンガーの沈黙』と続く《AADD》シリーズをはじめ、『記憶汚染』『進化の設計者』など。最新刊は『星系出雲の兵站』(以上、早川書房刊)。家族は妻および猫(ラグドール)のコタロウ。
【必読】『フェイクニュース 新しい戦略的戦争兵器』(一田和樹著、角川新書)
タイトルに、「緊急!」とつけようかと思ったくらい、これは皆さん、素早く書店に走り、素早く読んでもらいたい本です。
先日、某政党の街頭演説を聞いたことをTwitterで書いたところ、その政党に関するとんでもない中傷を返信してきた方がおられた。
ふだんはごくまともな方のようなので、どうやらデマ記事に完全にだまされ、信じ込んでおられるらしい。(まじめな人ほど信じやすいのだ)
フェイクニュースというのは困ったもので、「それはデマですよ」と言ってあげても、本人は考えを改めるどころか、より意固地になってデマにしがみつくケースが多い。だからもう、デマを信じる人は、そっと放置して近寄らないようにするしかない、とも考えている。
それにしても、いい大人がこんなに簡単に偽情報に騙されてしまうとは、わが国の未来はとっても暗いんじゃないの、どうしたらいいの? と、暗澹とした気分になっていたのだが、救いの書が11月10日に出たばかりだったのだ。
なんという、グッドタイミング!(ええ、私にとって)
正直にいうと、『フェイクニュース』というタイトルは、本書の中身を表しきれていないと思う。
なぜなら、この言葉から一般的に浮かぶイメージは、本書に書かれている深刻な事態より、もっと安っぽく、ひょっとするとコミカルなものですらある可能性が高いからだ。
この本が示唆する、ロシアや中国などが世界中にしかける(そして、大成功しつつある)情報戦争/諜報戦、あるいはわが国を含むいくつかの国家において、政府が民主主義を「似非民主主義」に置き換えるためにしかける情報操作といった、由々しき事態を「フェイクニュース」という言葉から想像する人は、そうとう知識量のある人だろう。
本書は、まず著者の呼ぶ「ハイブリッド戦」の定義と事例の紹介から始まる。
ハイブリッド戦とは、軍事兵器だけではなく、国家のあらゆる活動を兵器化する戦争である。経済、政治、宗教、文化、あらゆるものを兵器とし、相手国を支配し、操るために用いる。(本書 P.19-20)
2017年の米国大統領選挙において、トランプ候補を大統領にするため、ロシアがサイバー戦で大活躍したことは記憶に新しいが、これはもはや、「サイバー戦争」の領域にとどまらない、実質的な「戦争」が始まっているということに他ならない。(本を読んでもらえれば、その意味が理解できます)
大事なことは、「誰が」その情報を操作しているのか? という点だ。
その「フェイクニュース」によって、「誰が」得をするのか? という点だ。
私たちはもはや、ネットに限らず、あふれるばかりに流れてくる「情報」を、素直に受け止めている場合ではない。目を皿のようにして情報を精査し、疑いの視線を向け、データに当たって納得がいくまで検証し、そして、フェイクニュースに対してフェイクであると判定できる合理的な判断能力を養わなければならない。
でなければ、私たちの混乱に乗じて、利益を得ようとしている「敵」の思うつぼなのだから。
ちなみに、お時間のない方は、世界各国の詳細な事例を集めた第三章と第四章を飛ばし、第一章「フェイクニュースが引き起こした約十三兆円の暴落」、第二章「フェイクニュースとハイブリッド戦」、第五章「日本におけるネット世論操作のエコシステム」だけでも目を通しておかれることをお勧めする。
特に第五章の、ツイッターの右よりアカウントの分析結果は、たいへん興味深い。
『群青のカノン』台湾版が刊行されました
『群青のカノン ~航空自衛隊航空中央音楽隊ノート2~』(光文社)の、台湾版が8/31に刊行されました。
これで、『碧空のカノン』と並んで、台湾の書店さんに並ぶのですね。。。(*^^*)
台湾のミステリファンの皆さま、カノンをよろしくお願いいたします。
ビブリオバトル「読まなきゃ! in神戸」2018.10.21
お待たせいたしました~!
年に一度のイベント「読まなきゃ!」今年もやります♪(^^)
今年は書評家の東えりかさんと、作家の仁木英之さんが駆けつけてくださる予定です。
入場無料ですが、会場の定員がありますので、メールでお申し込みください。
お申し込み多数の場合は、抽選のうえ、チケットを送らせていただきます。
ご応募、お待ちしております。
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「読まなきゃ! in KOBE」
2018.10.21 (日曜) 14:00~16:30 (開場 13:30)
三宮 センタープラザ西館6F会議室
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☆トークイベント「だって読まずにいられない!」
東えりか×仁木英之×福田和代(敬称略)
ノンフィクションにもとりわけ造詣の深い書評家・東えりか、『僕僕先生』『くるすの残光』シリーズ他、著作多数の作家・仁木英之、「読まなきゃ!」実行委員会代表の福田和代が、出版界の現状や書物に関する新しい試み、ノンフィクション書評サイトHONZや、珍本、お勧め本について、縦横無尽に語ります!
☆ビブリオバトル
今年もやります、ビブリオバトル!
発表者が、お勧めの本について5分間でプレゼンします。
全員の発表を聞いて、一番読みたいと思った本に投票してください。
今年の「読まなきゃ!」チャンピオンの栄冠は、どの本に!?
発表者募集中!(6名)
※サイン会あります
先生方の著作をお持ちください。会場内で書籍の販売はしておりませんので、お近くの書店にておもとめください。
<お申し込み方法>
以下の内容をメールでお知らせください
- 「読まなきゃ!2018」参加希望(ビブリオバトル発表希望の方は、その旨もお書きください)
- ご住所
- お名前
- 参加される人数
メール: yomanakya.kobe☆gmail.com (☆→@に変更してくださいね)
申し込み締め切り : 10月15日(月)
「小説宝石」2018年9月号に『侵略者(アグレッサー)』第二回掲載!
「小説宝石」2018年9月号に、『侵略者』の第二回が掲載されております。
扉イラストは古屋智子さんです。イラストを見て、小説を書いた本人がドキリとしました。
ごめん……ごめんよ、カエルちゃん。。。(この意味は本誌で!)
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2018/08/22
- メディア: 雑誌
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「ミステリーズ!」Vol.90 に「東京ホロウアウト」二回目掲載です
またまたお知らせです!
「ミステリーズ!」Vol.90に、「東京ホロウアウト」の第二回目が掲載されました。
オリンピック直前の東京を舞台に、テロの予告が。。。
雑誌が出て、読み返して反省したこと。
……暑さが足りなかった!
単行本の時には、もっと灼熱の暑さを出しましょうw